まろログ

最後はいつでも笑っていたい。人生を大いに楽しむためのブログ。

5億円が転がりこんだとしたら、どうなる俺。今夜は眠れない-宮部みゆき【読書】

f:id:marokun2010:20100324162812j:plain

ある日突然、遺産が入ることになりました。その額、ざっと5億円。

 

こんにちは!まろです!

 

最近の宝くじは6億だとか10億だとか。

夢がありますよね〜。

でも、そんな大金を突然手にしたら結構不幸になることも多いとも聞きませんか?

 

大金を突然手にしたらどうやって不幸になっていくのか、そこが結構リアルに描かれていて面白かったです。

 

東京から札幌の飛行機の中で読みました。

 

突然あなたにあげますよ。ざっと5億円ですかね。と言われたら

5億…そんな大金想像もできないです。

6億が当たる宝くじのCMで年収2000万円の生活が30年続けられる!って言ってました。

 

もう夢のような世界が待ってるとしか思えないんですが…

 

狼煙というものは、遠く離れるほどよく見える。

 

自分が周りに黙ってたとしても、いろんなところから情報が漏れるものなんですね。

ホント人間ってやつはゴシップとかスキャンダルとか大好きですし。

 

「お金」 があるところに人は集まる。

 

この場合、棚ぼた狙いの人が集まるのは当然なんでしょう。

親戚からの驚愕の声あり、気の早い知人からの借金の申し込みあり、寄付の要請あり、不特定多数のおかしな人たちからの脅迫電話あり。

5億円もあったら100万円くらいとかならポンっと出しても全然懐痛まないよなって思いますもんね。しかも出してくれるかもって期待しちゃうんでしょうね。

 

 

 家族から鳴り出す不協和音

 生活は変わらないのに、周囲だけが激変してしまったのだ。たまったものじゃない。疲れ、嫌気がさし、黙りこくっていることが増え、たまに口を開けばすぐ喧嘩。怒りっぽくなった僕たちは、ちょっとしたことでもすぐカッとなってしまっていた。

その頃の僕たちは、島影ひとつない大洋のど真ん中で、舳先をつきあわせた3隻の難破船だったのだ。それぞれ姿は見え声は届くけど、助け合うことはできない。おまけに無線機には雑音ばっかり入ってくる。

 

毎日毎日、そのお金目当てに寄ってくる人間をかわすのはそれだけで大変なこと。

僕なんて、飲みの誘いを断るのですらちょっと悪いかな、とか考えてしまう方なので、どうしても困ってるからお金貸してくれ!なんて言われたら断るだけでも、ドッと疲れてしまいそう。

 

ちょっとずつだけど、確実に精神をすり減らしていくと、家族とはいえ疑心暗鬼になってくるのかな。いや、家族だからこそ疑心暗鬼になってしまうものなのかも。

 

”幸運”は目減りさせられる

よく、日本人は成功者の足を引っ張るという言葉を耳にします。

海外では、成功者の恩恵にあずかろうと盛り立てるのに、という言葉とセットで。

僕はそれは日本だろうが海外だろうが、そんなに変わらないんじゃないかなーと思ってますけど。

この社会は、純然たる”幸運”を許してくれるほど、度量が広くないのでありましょう。だから、なんとかしてその幸運を目減りさせようと、マイナスの圧力をかけてくるのです。

 作中で実際に宝くじを当てた人から、主人公の家族に送りられてきた手紙のなかに書かれていた言葉です。

主人公の家族は宝くじが当たった訳ではないのですが、いきなり大金を手にし現実に直面 し、翻弄されていく姿は妙にリアルでした。

もしかして、これ本当に宝くじが当たって不幸になって人が言った言葉なんじゃないか?って思います。

 

そのマイナスの圧力は、主に人間関係なんだろうなって想像しました。

人間関係でのマイナスの圧力は、考えただけでも面倒臭いし疲れそう。

 

家族の絆はまた結ばれるのか?

ひょんなことから大金を手にすることになる主人公の一家。

ただ、これは「ある男」の壮大な計画の一部だったのですが、それに翻弄される主人公のとその家族の物語です。

周りからの圧力で人間関係に疲れ果て、疑心暗鬼な思いから夫婦の間に流れる不穏な空気。

リアルな描写でどんどん壊れていく家庭が最後にどんな結末を迎えるのか?

気になってどんどん読んでしまいました。

 

東京から札幌までの飛行機は約1時間40分ですが、途中で寝てしまうことも多い僕が、飛行中はずーっと読み続けていました。

そのあとの電車の中でも、帰宅してからも続きをすぐに読み始めて、あっという間に読み終わりました。

 

そんなに長い物語じゃないのでさっくり読めて、それでいて止まらない。

オススメです。